My Journey to Here
自分の人生を振り返ってみると、10代後半から20代半ばまで約8年間の人生どん底の時代がありました。
若くして心気症、強迫性障害、パニック障害、鬱状態とメンタル疾患を患い、生きているのか死んでいるのかもわからないような、寝たきりの生活。1日10錠以上もの向精神病薬を飲み、日常生活すらまともに送ることができない状態が続きました。
楽しみや喜びなどの感情は一切感じることが出来ず、この先もう一生、楽しいと思えることはないのかなと
絶望したことを今でも覚えています。たった1日でさえ生き抜くことが辛くて苦しくて、死んだ方がどれだけ楽なんだろうと思う毎日。希死念慮が酷かった時に、言いたくなかったけど藁にもすがる思いで泣きながら母に
死にたいと思っている、と打ち明けた時には本当に親不孝とも思いました。自分の精神に何が起きているのかも判断できない状態でした。もう取り返しのつかないところまで来てしまい、本当に自分の人生が終わってしまうと思いました。
20代は鬱状態と大量の向精神病薬の服用により、呂律も回らず、話の筋道が立てられず
考えを思うように伝えられない、人の話が理解できない、記憶ができない等の認知機能障害が酷く、
国から自立支援医療制度も受けながらなんとか生活をしていました。私が20歳頃に立てた夢は、"楽しさを感じれるようになって笑えるようになること" でした。
様々な人に積極的に会い、ご縁にも恵まれ、8年間をかけて価値観の多様性、物事には色々な解釈があること、そして観の転換に気がついていきます。深い次元で自分と向き合っていくと、だんだんと魂、心、身体が癒されていきました。自分の考えが変わると、自分が変わり、人生をも変えられることを自ら体感していきます。
精神科には8年間以上通院しましたが、26歳の時にはあれだけ大量に服用していた薬の断薬にも成功し、主治医から完全寛解(事実上の完治)のお墨付きをいただきました。精神疾患をきちんと乗り越え、克服し自分に揺るぎのない自信が芽生えました。そして、疾患前よりも自分自身が心から喜び、納得し幸せを感じる、より自分らしい人生を歩み始めました。
その後、ホテル経営学において世界トップレベルの大学に留学し、
日本語を話すのもままならなかった状態から英語を武器に世界を渡り歩き、幹部候補としてアメリカで就職。翌年、28歳の時には新規開業ホテルの立ち上げに抜擢され、管理職へ昇進。さらに寛解から4年後、30歳で世界的なトップラグジュアリーホテルのフロントオフィスマネージャーに若くして駆け上がります。リーダーシップを発揮し、宿泊部全体のオペレーション業務、労働環境の改革に成功。就任後一期目の従業員表彰にて、最優秀マネージャー賞を受賞します。
大量の向精神病薬を飲み寝たきりの生活を送っていた頃、誰が想像できたことでしょうか。
私はここまで自分の人生が楽しくなり輝けたのは、真剣に自分自身と向き合い、人生を見つめることができたどん底の時代があったからだと思っています。どん底の8年間は私の人生の中のかけがえのない尊い経験であったと心から感謝をしています。そしてこの経験を通して、人生で起こるあらゆる困難や障害は挫折でも恥でもなく、紛れもなく生きている勲章であり、自分の財産へと変えられることに気がつきました。
20歳の頃、"楽しさを感じれるようになって笑えるようになること" を目標に掲げていた私の現在の夢は、
モチベーショナルスピーカーとして自分と同じように悩み、苦しんでいる世界中の人々を助けること、世界にインスピレーションを与えることとなりました。
私の実体験、困難をどのように捉え克服してきたか、そして精神疾患に苦しんだどん底の8年間をチャンスへと変え、世界を舞台に活躍するまでに私が肌感覚で身につけてきたことを発信することによって、次の誰かにバトンを渡せれば幸いです。
この私がここまで来れました。皆さんにも必ずできます。
そして一人でも自分の人生を諦めてほしくない。
少しでも、僅か一点の光でも感じていただけたら心から嬉しく思います。
人生は美しく、観の転換次第でチャンスに溢れています。
発信を通して皆さんと一緒に学び、共に成長していけたらと思います。
さあ、行きましょう。